自分の健康管理に敏感になる
セルフメディケーションの良いところとして、まず「自分の健康管理に敏感になる」と言うことがあります。
私は薬剤師なのですが、病院に行って検査をしたり、薬をもらっているときは、本当に安心感がありました。
逆にいうと、「これだけ病院に通っていて、医師の診察まで受けているのだから、悪いところがあるわけがない」と言う変な依存心があったのです。
「医師にみてもらっていれば大丈夫、まちがいない」と言う気持ちから、病院で受ける検査のあとに「なんでもないですよ」などと言われると、「なんでもいいんだ、じゃあちょっとくらいムダに食べても大丈夫だよね」と言う気持ちが沸いてきて、怠惰な生活をする様になってしまっていました。
良く、健康診断で良い結果だったあとは、ご馳走を食べるという人がいますよね。
「健康なんだから、ちょっとくらいムダにたべても大丈夫」と言う意識がそうさせるとおもうのですが、それが続いて食後高血糖になったのが私です。
病院で受ける健康診断では、糖なんて出たことがなかったし、血糖値だって平均より低かったのです。
それでも、ご飯を食べたあとに「ちょっと具合が悪いから」と病院に行って、血糖値を図ってもらったら高かったし、尿糖もかなり出ていました。
言い方はよくありませんが、このことを私は「医師を、病院を過信しすぎた」と思っています。
病院だけに頼りすぎたこと、医師の検査結果ばかりを鵜呑みにしてしまったからこそ、こういうことになってしまったのだと思います。
自分の健康は自分で守る
だからこそ、今私はセルフメディケーションに力を入れ、「自分の健康は自分で守る」と言う方向に考え方を転換させています。
自分の健康を自分で守るには、まず自分の体のことを知らなくてはなりません。
だからこそ、私は自分の体のことをしっかりとしらべて、調子が悪い日と良い日の違いを書き留めるなどのことを行っています。
ちょっと食べ過ぎた日は走ったり、朝ご飯を食べたあとに歩く時間を作ったり、とにかく色々工夫して、「自分の体を守る」と言うことを実践するようにしているのです。
自分自身でセルフメディケーションを実践している私は、今後は自分が働いている薬局でもセルフメディケーションを広め、いずれば紹介していくことができる様になればと思っています。
今は、自分でそれを体験しているだけだけれど、今後は「自分の体調を自分で管理する」ということの大切さを、多くの人に知って欲しいと思います。
それが、私の薬剤師としての使命だと思います。