市販薬やサプリメントを上手に活用
市販薬やサプリメントを上手に活用していくことで、健康を管理するセルフメディケーションですが、必ずしも常に薬を服用すればいいというわけではないので注意が必要です。
とくに、まだ薬を飲むほどではないけれど何となく体調がすぐれないという状態の時、東洋医学ではこれを「未病」などと呼んだりもしますが、この状態のときに薬を飲んでしまうのは、時期尚早というものでしょう。
まだ本格的な症状がでていない状態で薬を飲むことは、その薬の作用そのものよりむしろ、副作用などの影響のほうが強くでてしまうこともあるのです。
また、そのようにしょっちゅう薬を飲んでいると体が薬になれてしまい、本当に体調の悪い時に薬を飲んでも効果がいっこうにあらわれない、ということにもなりかねないのです。
薬を飲み過ぎないことが不可欠
そのような事態を防ぐためには薬を飲み過ぎないことが不可欠ですが、そうかといってかわりにサプリメントを飲めばいいというものでもありません。
サプリメントというのも、結局のところ、なんらかの化学物質ですから、飲むよりもできれば飲まないほうがいいに決まっています。
そのような薬にもサプリメントにも頼らない生活で、体調不良に対処して未病を防ぐことは可能なんですよ。
その方法というのは、ずばり自然治癒力を高めること。
人間の体には、その不調を自ら直そうとする機構が備わっているのです。
これを上手に活用すれば、体の本来の力をしっかりと引き出すことができ、薬もサプリメントも使わずに健康で過ごせるようになるものですよ。
この自然治癒力を医療に活かした技術が、再生医療です。
体の怪我した所を治す細胞に、幹細胞というものがあります。
幹細胞があるから、怪我をしても自然に治すことができますし、失った血液を作ることができます。
この幹細胞を一度体の外で増やしてあげて、体に戻す医療方法が再生医療です。
再生医療を使えば、今まで回復の見込みがなかったような大けがをした寝たきりの患者も、歩けるようになるほど回復することがあります。
再生医療はけがだけではなく、肌についたシワや、たるみなども治すことができます。
老化によって失われた細胞も、肌の再生医療によって復活することができるのです。
自然治癒力を高めるには、毎日の生活習慣もとても大切です。
刺激の強いものや添加物を含むものをなるべく摂取しないようにすることや、健康についての正しい知識をしっかりと持つことも大切ですよ。
とくに玄米菜食は、自然治癒力を高めるための基本的な食生活であるので、毎日が難しいのであれば週に数回でもいいからぜひ、実践してみてくださいね。
さらに、ショウガやシナモンといった、体を温めるスパイスを含んだ飲み物の積極的な摂取では、体温が上がって免疫力を高めるという効果も期待できますよ。
セルフメディケーションにはさまざまなやり方があり、どれが正解でどれが不正解であるということはありません。
自分の状態や現在のスケジュール、これからどうしたいかといったことも参考にするといいかもしれませんね。